ホワイトニングの安全性について
ホワイトニングの研究は、100年以上前から行われていて、アメリカでは約20年前から実用化されています。今ではドラッグストアや百貨店などで購入できるほど生活に浸透しています。
ホワイトニングに使用される多くは、アメリカの食品医薬品局(FDA)や日本の厚生労働省でも認可されている薬剤です。安全性については、アメリカを始めとする世界中の大学や研究機関で研究されており、その結果、歯を軟化させたり傷めたりすることなく、安全に白くすることができることが証明されています。
ホワイトニングの持続期間
ホワイトニングで得られる白さは、永続的ではありません。
基本的にはオフィスホワイトニングよりもホームホワイトニングの方が効果を持続します。しかし平均して6か月から1年程度で段々と色が後戻りするのが現状です。これは歯が健康である証拠でもあるので、やむを得ない現象です。
白い歯をキープするためには、一定期間ごとに追加のホワイトニングを行う必要があり、治療にかかる期間は初回よりも短くて済みます。
ホワイトニングの副作用
ホワイトニングの副作用として最も起きやすいのは知覚過敏です。
知覚過敏とは、冷たいものや熱いものを口に含んだとき、歯がしみる症状のことです。特にホームホワイトニングの場合、歯科医院からの指示を無視して勝手に回数や時間を増やしたりすると、知覚過敏の症状が出やすくなります。
「しみるな」と感じたら、まずは担当者にご相談ください。
ホワイトニングに適さない方
歯に病気を抱えている
治療をしていない虫歯や歯周病を抱えている場合、ホワイトニング剤が付着することによって状態が悪化する可能性があります。歯に深い亀裂が入っているような人にもおすすめできません。
人工の被せ物、詰め物
神経の治療を受けている歯や、差し歯や入れ歯の色を白くする効果はありません。
無カタラーゼ症
カタラーゼという通常体内で合成される抗酸化物質が作られないことで、ホワイトニング剤を分解することができません。
妊娠中の方
安全性の高さが立証されているとはいえ薬剤を用いるため、万一のことを考えると、妊娠中のホワイトニングは避けた方がよいでしょう。
ホワイトニング中のフッ素の併用について
フッ素に含まれている成分は、ホワイトニングの効果を妨げます。
そのため、ホワイトニング直前のブラッシングにはフッ素の使用をお控えください。